2019年3月「標準的なバス情報フォーマット」の最新版の資料・マニュアルが公表されました。
- 動的情報(運行情報・バスロケーションの情報)の標準フォーマットを追加
- 静的情報 GTFS-JPの改訂
- 手引きやガイドラインが拡充
詳細は、以下のページをご覧ください
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000067.html
2019年3月「標準的なバス情報フォーマット」の最新版の資料・マニュアルが公表されました。
詳細は、以下のページをご覧ください
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000067.html
路線バスの路線図や時刻表、運賃表などをデータ化する際のフォーマットを定めたものです。国土交通省のWebページにて、ITエンジニア向けに具体的にフォーマットを説明した解説書を公開しています。
共通フォーマットなので、データを利用するベンダが特別な対応なしでそのバスのデータを扱うことが出来ます。乗換案内にデータが使われる可能性が高まりますし、乗換案内以外にも、デジタルサイネージや印刷物の作成などへの応用もこれから広がっていくと考えています。
路線バスを運行している事業者や自治体などが、自ら、またはIT技術に長けた者の力を借りて整備することを想定しています。
時刻表を打ち込むと標準的なバス情報フォーマットに変換出来るExcelフォームなどが公開されています.また、代表的なダイヤ編成システムが対応を始めていますし、「その筋屋」という無料で使えるダイヤ編成システムもあります。事業者の規模に応じて適切なツールを選択するのがいいでしょう。
網羅的なデータをひとつ整備すれば、そこからの応用は簡単です。例えばバス停に貼り出す時刻表は全て自動的に作れるようになります。そのため、適切に標準フォーマットを導入すれば、全体の業務量は減ると考えています。
既にデータを提供しているバス事業者は特に新しい取り組みは必要ありません。ただ、自社でデータを整備していることが、バスロケの導入の時や将来的な業務効率の改善の際に役に立つと考えられます。
標準的なバス情報フォーマットは、世界標準の公共交通データフォーマットであるGTFS形式と互換性を持つように作られています。このフォーマットで整備したデータは、日本の乗換案内事業者に届けられるだけなくGoogle Mapsや世界中で作られている様々なツールで活用出来ます。
整備したデータの扱いは、バス事業者や自治体が決められます。オープンデータとしてWeb公開することで、日本だけでなく世界の開発者にデータが使われるチャンスが拡がります。宇野バスや山梨交通、石川県能美市のコミュニティバスなどこのフォーマットでのオープンデータ公開の事例が既にあります。
より日本のバスの実情に合ったフォーマットに育てたいと考えています。
体制を作ろうとしています。
本Webページは、東京大学生産技術研究所の伊藤昌毅が個人的に管理しているページです。標準的なバス情報フォーマットを制定した「バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会」において座長を務めましたが、本ページ自体は国土交通省とは独立して運用しております。本ページの記事は、伊藤以外にも関連する方に書いて頂くつもりです。
東京大学生産技術研究所 特任講師。IT×公共交通を専門とし、産官学を繋ぐ実践志向の研究者。ITと交通とを橋渡しするカンファレンス「交通ジオメディアサミット」の開催や、現場に寄り添った公共交通オープンデータの推進活動などを行っている。国土交通省バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会 座長 (経路案内データの標準化作業検討会)、情報処理学会モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム研究会 運営委員、くらしの足をみんなで考える全国フォーラム実行委員、地域公共交通総合研究所 研究員など。