MobilityData.org とのミーティング開催

MobilityData.orgのLeo Frachetさんの来日に合わせて、2019年5月10日(金)に東京大学生産技術研究所にて標準的なバス情報フォーマット広め隊・GTFS-JP関係者とミーティングを行いました。午後いっぱい、3時間以上のミーティングの後に都内のバス、鉄道体験、居酒屋での2次会と盛りだくさんの半日でした。急な呼びかけでしたが、乗換案内サービス事業者各社や国交省、岡山から「その筋屋」の高野さんまで駆けつけてくださり、現時点でのキーパーソンが広く集まった会になりました。青森市営バスの三浦さんや最先端田舎中津川の柘植さん、バス停研究家の佐野さんなどにもオンライン参加頂きました。

Introduction of History and Community of GTFS-JP by Masaki Ito

ミーティングでは、それぞれの活動を紹介し意見交換を行いました。高野さんからは「その筋屋」のデモも。MobilityDataは、Googleなどとも協力し、北米を中心にデータフォーマットの標準策定や関係者間の調整などを行っている非営利組織で、今はヨーロッパなどにも活動を拡げているそうです。GTFSの仕様もここを中心に主にオンラインでまとめられています。同じような苦労をしており共感する点が多いですが、活動の組織化、各種関係者との連携という意味では日本よりずっと先行しています。一方で国交省が深く関わっているのは日本の特徴的な進め方かも知れません。

MobilityDataのゴールは、「利用者にとっての公共交通の利便性向上」という点でぶれないのも興味深いです。日本ではまだ、データが公共交通利用者の利便性向上に直接的に寄与するという理解が共有されているとは言えないかも知れません。事業者にとってのコスト削減やデータ処理効率の向上などがまず訴求しますが、その先に利用者の利便性があることを見失わないことが、時に利害が対立する標準化においては重要です。

GTFSの仕様策定の中心地は北米にあり、議論もほとんど英語で行われています。日本で日本語で議論をしても、同じ議論を繰り返しているのでは、というもどかしさが常にあります。言葉の壁はありますが、このようなミーティングをきっかけにして関係者間の距離を縮め、slackやGitHubなどデジタルツールでのカジュアルなコミュニケーションを増やしていきたいな、と思っています。とりあえずSlackのGTFSワークスペースに、 #gtfs-jp というチャンネルを作りました。日本語OKですので是非ご参加ください。

ミーティング終了後は、東大生産技術研究所から、ハチ公バスで渋谷駅→地下鉄副都心線で新宿三丁目駅→丸ノ内線で新宿駅、という短距離ながら複雑な乗換経路で新宿に行き、道中のバスや鉄道の案内などを体験してもらいました。渋谷駅は世界有数の複雑な駅だと思いますが、現地での案内は意外と充実しており、Leoはほぼ迷わず目的地に辿り着けたということを報告します。

最後は新宿の日本風の居酒屋で打ち上げ。長丁場のディスカッションおつかれさまでした。